夫が見た未来と、移住のこと。
田舎に移住したいということが、まだ、私ひとりの夢だった頃。
「今日、会社の門を出るとき、なんかふと、風景が浮かんだ。
ココ行くぞ!って声かけて、ココがピョンってジープに飛び乗ってくるイメージが、パッと頭に浮かんできた」
夫が少し興奮気味に話してくれたことがありました。
いつものように仕事を終え、会社の門を出たとき、ふと突然、そんなシーンが脳裏に浮かんだのだそうです。
・・・
私:「それ、未来の光景を見たんだよー!! すごいすごい!!」
夫:「えっ、そうなん?!」
私:「そうだよ! どんなシチュエーションだったかもっと具体的に聞かせてよ。
それは、旅先でレンタカーとかだった? それとも自宅の庭で自分の車とか日常の光景だった?」
夫:「家の庭で自分の車。ジープのドア開けて、ココがピョーンってめっちゃ嬉しそうに飛び乗ってきてん」
私:「ってことは、庭付きの一戸建てに住んでて車もあるんだね^^
そんな暮らしは大阪じゃ無理そうだから、多分、田舎だよね!
ココがピョーンって車に飛び乗れるってことは、多分、ココがシニア犬になる前だろうから、そう遠くない未来かも^^」
夫:「おー!マジ?!」
私:「もしそうなったら嬉しい?」
夫:「もちろん!(←即答)」
私:「じゃあ、そうなるよ! きっと近い将来、実現できる未来だよ!!」
夫が見たビジョンは、今のぼんやりした望みと未来の可能性がクロスした感じのもので、
そうなりたい!と思って、そこに向かって進んでいけば現実化するものだと思いました。
もちろん、ただの妄想だと流すこともできるんですけど・・・
でも、そういう「ふと」浮かんだことを、《意味のあるメッセージ》として受け取ってみる遊びという感じで、ゲーム感覚でよくやってます^^
(たまに、カチッとはまる感じがするときがあります)
夫の性格を考えると、ジープは憧れるけど現実的には選びそうもないから、おそらく軽自動車のジムニーとかかな?と思います^^;
そして、夫がそんな「未来」を見てから、長野県の安曇野に行きました。 去年の秋のことです。 夫が「未来」を見る前から計画していた旅行です。
そこで過ごした時間はほんとうに心地よくて、深い呼吸ができました。
こんな暮らしがしたい、心の底から思いました。
「こんな景色を眺めながら暮らせたらええなあ」
北アルプスの山々を眺めながら、夫も言いました。
・・・
何年か前から田舎移住を考えるようになり、時折、夫に相談してみたことはあったけど、やんわりスルーされていました。
夫の職業は公務員です。
コロナ禍で社会情勢は厳しくなる一方。
先行き不透明、AIのおかげで近い将来多くの人が仕事を失う可能性があると言われているこのご時世・・・安定した仕事を手放して田舎移住なんて、現実的に考えると、思い留まった方が正しい選択肢かもしれません。
だけど・・・私は天の邪鬼で、思考回路が一般常識から少しズレているという自覚もあるのですが、「多くの人が仕事を失うんだったら、いずれそれが普通になるということだから、とっとと仕事なんて失ってしまっても大丈夫なんじゃないか」と思ってしまうのです。
そして、仕事を失った先、どんなふうに生きていくかを模索してみようよ、それなりになんとかなるから大丈夫だと。
私はIT業界で仕事をしていた頃、脳梗塞になって使い物にならなくなり、辞めざるを得ない状況になったことがあります。 泣きましたよー!!!
(当時は一人暮らしだったし、いろいろ大変だったけど、でも、それなりにちゃんと体は回復したし、また仕事もできるようになりました)
だから、もしいつか夫が仕事を辞めるなら、十分な余力のあるうちに、「自分の意志」でドロップアウトすることを選んでくれたらいいなと思っていました。
そして、夫が見た未来を、現実にしてみたいなあと思いました。