必要最低限のモノでシンプルに暮らすデンマーク人の「ヒュッゲ」というライフスタイル
北欧・デンマークの「ヒュッゲ」とは
デンマークには「ヒュッゲ(Hygge)」という言葉があります。
ヒュッゲとは、心のそこからリラックスして<心地良さ>や<幸福>を感じている、そんな時間や状態のことをいうようです。
居心地のよさを味わいリラックスしているような状態ですが、<最高!>といったような感じではなく、「ほどよくすべてが収まっている感じ」なのだそうです。
このデンマーク発のほっこり系シンプルライフスタイル「ヒュッゲ」がいま、
欧米で注目されているそうです。
ヒュッゲとは、日照時間の短い北欧デンマーク人が、
寒く厳しい冬を乗り切るために身につけた防衛手段ともいえそうです。
身近な「今ここ」を大切に味わいながら、小さな喜びを大切にする。
幸せを感じる心のアンテナをピンと立て、ささいな喜びもしっかりキャッチできる国民性が、幸福度ランキングでも上位にランクインされる秘訣なのかも、ですね。
先行き不透明な現代だからこそ、
「ヒュッゲ」というライフスタイルが共感を得ているのかもしれないなと感じます。
ヒュッゲに暮らすための10カ条
「フィガロ ヴォヤージュ Vol.36 北欧で探す、幸せな暮らし。(コペンハーゲン/ストックホルム/ヘルシンキ)」の巻頭で、ヒュッゲについて取り上げられていました。
「幸せってなんだっけ? 世界一幸福な国での「ヒュッゲ」な1年」の著者、
ロンドンのマリクレールの元編集者ヘレン・ラッセルさんが紹介されていた
デンマーク流幸せのヒント<ヒュッゲに暮らすための10カ条>。
幸せに暮らすためのヒントになりそうです。
1)信頼する
デンマークではベイーカーの赤ちゃんをレストランやカフェの外に置いたまま、中で親が食事をしている光景が珍しくない。周りの人を信頼することで不必要にストレスを感じなくなり、みんながハッピーになるというわけ。
2)生活に工夫を
ちょっとした喜びを見つけること。キャンドルをともす、時間をかけて自分でコーヒーをいれる、おいしいペーストリーを食べるなど、日常のささやかな楽しみを享受することがヒュッゲライフの第一歩。
3)身体を使う
自転車に乗る、ジャンプする、ダンスする、など身体を使うとハッピーホルモンが放出され、もっと素敵になれるのだ。コペンハーゲンでは年齢や職業に関係なく、自転車通勤が半数を占めている
4)美に触れる
出来る限り自分のいる環境を美しいもので満たすこと。それによりデザインやアート、日常の環境上の敬意が生まれる。「良くない環境は放置しておくとさらに悪化する」と言う逆の理論もまたしかり。
5)選択肢を減らす
食事をする場所、着るものなど生活の選択肢が多すぎると負担になる。デンマーク人は「ストレスのないシンプルさ」「制限された中で享受する自由」のスペシャリスト。クローゼットいっぱいの洋服よ、さようなら!
6)誇りを持つ
デンマークでは多くの人が地位や職業に関係なく、趣味のクラブに所属している。自分が得意なこと、または自分の国や故郷の人々が得意なことを見つけて、自分のものにすること。旗を振って、機会あるごとに歌うこと。
7)家族を大事にする
デンマークでは国民の休日は家族の絆を深める時間になっていて、生活のあらゆる側面で家族が最優先されている。親戚にあったり、家族間の習慣やイベントを持つと、よりハッピーになれるので、どちらもやってみて。
8)全ての職業を尊敬する
「女性の仕事」「男性の仕事」といったものは存在せず、「仕事」が存在するだけ。介護をしている人は一家の大黒柱と同じく重要であり、互いの存在があるからこそ生きていくことができる。どんな仕事も輝かしく大切だ。
9)クリエイティブに遊ぶ
デンマーク人はアクティビティ好き。レゴの国では遊びは何歳になっても価値のある「仕事」として認識されている。クリエイティブな活動をしたり、ブログを書いたり風刺画を描いたり。頻繁に遊んだり物をつくってみて。
10)シェアする
人はシェアすることで人生が楽になり、ハッピーになれる。デンマークのような福祉国家がどこでも実現できるわけじゃないけれど、誰かを家に呼んで一緒に”ヒュッゲ”をし、温かい気持ちをシェアすることが大切。
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<生活の選択肢が多すぎると負担になる>、そのとおりだなと感じます。ストレスのないシンプルさは気持ちがいいなと思うし、余計な選択肢を減らして、もっと身の回りや考え方をシンプルにしていけたらいいな、と思います。
デンマークとベルギーに旅行に出かけます
今年の夏休みは、デンマークとベルギーに旅行に行く予定です。
夫も私も、カフェ巡りやカメラ散歩、北欧デザインが好きなので、
いろんなモノを見て、感じて、撮って、
デンマークの<ヒュッゲ>を肌で感じてきたいなあと思います。
完全な自由旅行なので、デンマークについていろいろ調べていますが、
税金や外食の高さにビックリしています。
レストランで食事をすると25%の付加価値税もかかるそう。
そういったことも、デンマークの人々が家で巣ごもりをする理由のひとつかも・・・
なんて思います。