またいつか行きたい場所と、もう会えない人
私にとって、一眼レフカメラを買ったこと(6年くらい前のことです)は、「人生の転機」のひとつだったと思っています。写真を撮るようになってから、「美しいモノ」を見つけようとするようになり、ものごとの良い面を見ようと意識するようになったことで、人生が変わりはじめたように感じているからです。
いろんなことに行き詰まりを感じていた30代後半。新しいことを始めてみたくて、ずっと興味があった一眼レフカメラを購入して、写真教室に通いはじめました。
どうすればいい写真が撮れるんだろう?と考えて、被写体のいいところや美しく見えるところを意識して探すようになりました。どうでもいいところじゃなくて、光の当たる綺麗なところ、心が動くものを探して見つけようとしました。
例えば、枯れかけの葉っぱでも、角度を変えて太陽の光に透かせてみれば、光が透けてキラキラ輝いて全然ちがった表情に見えたことは、とても不思議なことでした。
私はどちらかといえば、内向的でクヨクヨしやすい方だと思います。ですが、「同じものでも、ほんのちょっと見方を変えればこんなに変わるんだ」ってことに気がつくことができて、写真を捉える目と、人生を捉える目って、似ているものなのかもしれないなって感じるようになり、ものごとの「美しい面」を意識して見ようとするになり、そうしていくうちに、なんだかいろんなことが、ちょっとずつちょっとずつ、変化していきました。
写真教室の遠足で行った宮古島。ごはんがめちゃくちゃ美味しかった、宮古島の農家民宿「津嘉山荘」。
のんびりした島時間とサトウキビ畑に囲まれた、スローライフ・スローフードの宿でした。
大切なことを、たくさん思い出せた場所。
またいつか、もう一度、あの場所に行きたいな。
>> 農家民宿「津嘉山荘」
あんなに元気だった先生は、もう、遠くて会えない空の向こう。
いつどうなるかなんて…誰にもわからないんだな。
生きている、今ここ、を大切にしていこう。と思います。