1日 + 1日 + 1日・・・が私たちの人生「シンプルだから、贅沢」

シンプルだから、贅沢 ドミニック・ローホー

(シンプルだから、贅沢 ドミニック・ローホー)

贅沢とは、
今のこの瞬間を
いずれは終わりが来ることを知りながら
目いっぱい
充実させて生きること。

そして、
これを受け入れる唯一の方法は
明るく、毅然とした態度で
自由に、
自分からも解き放たれて生きること。

心に響く言葉が散りばめられた、この本のなかで、とりわけ心に響いたフレーズは

  • 1日 + 1日 + 1日・・・が私たちの人生
  • 魂を養ってくれるものだけ、そばにおく

この、ふたつでした。

ミニマルな暮らしを心がけるようになり、本物の贅沢とは、お金を使って得られるような「物質的な豊かさ」ではないのだと感じるようになりました。モノが少なくなればなるほど、より、そう感じるようになってきています。

何もない暮らしがしたいわけでは、ありません。「魂を養ってくれるものだけをそばに置いておく」ような、そういうものごとを選び取れる自分になりたいし、毎日を丁寧に重ねていきていきたいのだと思います。

今、この瞬間をじんわり味わえたり。
ちょっとしたことに、ささやかな幸せを感じることができたり。
そういう柔らかい心を持ちながら、毅然とした態度をとることができる強さ。

日々の暮らしや食べること、着るもの、頭の中 etc…本当に自分が欲しいものを選び取り、すっきりシンプルな上質なものになれば、そんな暮らし方こそが、贅沢なのかもしれないな、と思いました。

1日 + 1日 + 1日 ・・・が私たちの人生

(秋色の葉っぱ。はる、なつ、あき、ふゆ。季節はめぐる)

1日 + 1日 + 1日と、ずっと足していくと何になるかというと。

それは、私たちひとりひとりの「人生」。
なんてことのない平凡な「今、ここ」のつらなりが人生。

言われてみれば、当たり前のこと。でも、この本の中のその一節を読むまで、そういう視点は、私にはありませんでした。

毎日を足していったものが人生なのならば、それならば、たとえば、お客様用にだけいい食器を使うのではなくて、毎日の食事にこそ、本当に気に入った上質な食器を使いたい。

暮らしの中には、花を飾りたい。

日々の暮らしを丁寧に紡いでいきたいと、改めて、感じました。

魂を養ってくれるものだけ、そばにおく

自分のエネルギーを消耗させるものは手放し、魂を養ってくれるものだけ、そばにおく。

ミニマリスト夫の多大なる影響や、強制的な断捨離のおかげもあり、部屋の中から不要なものは、どんどん少なくなってきました。でも、果たして今の私の身の回りにあるものは、魂を養ってくれるものだろうか?

「そうでないものたちはすぐに一新!」というわけにもいかないけれど、新しいものを選ぶ時には、「魂を養ってくれるもの」というモノサシを持ちたいなと思います。

「魂を養ってくれるもの」という視点であたりを見回してみれば、本当に必要なものなんて、ごくごくわずかしかないように思えてきました。

「フランス人は10着しか服を持たない」との読み比べ

ベストセラーになった「フランス人は10着しか服を持たない」は、パリの貴族の家にホームステイすることになったカリフォルニアの女子大生だった著者の視点から書かれた本でした。

ホームステイ先のマダム・シックから学んだ「暮らしの質」を高める秘訣を、豊かな感性の女友達とお茶をしながら楽しく聞いているような印象を受ける本でした。

対して、「シンプルだから、贅沢」は、「フランス人は10着しか服を持たない」のマダム・シックを彷彿とさせるような著者(ドミニック・ローホーさん)のお話を聞かせていただいているかのような、大変洗練された印象を受ける本でした。

翻訳者の原秋子さんの文体も美しく、「そうか、こういう表現って素敵だな」など、気になった言葉のメモを取りながら、読んでいて心が洗われていくような清々しさを感じました。

これからは、ただモノを減らすだけでなく、「魂を養ってくれるもの」という視点を持って、ものごとをきちんと選びたいと思いました。

そして、「1日 + 1日 + 1日 ・・・の連なったものが人生」なのだということも、心にしっかりと留めておきたいと思います。

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