リンゴ酢・てんさい糖(きび砂糖)で梅シロップ|2018年の梅仕事
梅は三毒を断つ。梅シロップづくり
梅雨の時期の楽しみのひとつ、梅仕事。
古来から「梅は三毒(食毒・血毒・水毒)を断つ」といわれており、梅雨の季節には「梅」を食べると身体に良いといわれています。
- 「水毒」・・・体内の過剰な水分の停滞
- 「食毒」・・・食生活の乱れにより生じた未消化物
- 「血毒」・・・血液の汚れや停滞
梅に含まれている成分は体の様々な機能を改善する効果があり、冷えの改善、二日酔いの改善、貧血予防、浄血作用、美容効果、殺菌作用、鎮痛効果、抗アレルギー作用、ストレス・不眠解消、カルシウム吸収促進効果、などの効果が期待できるそうです。 梅の効能はすごいですね!
20代の頃、アトピーで漢方のお医者さんにお世話になっていたことがあり、先生から腸の健康(食事)がとても大事だと教えてもらい、体質改善のための食事指導を受けました。
「精製された白い砂糖は控えましょう」「根菜類をたくさん食べましょう」「乳製品・小麦はほどほどに「食品添加物はできるだけ避けた方がいい」など、いろいろと教えてもらったので、梅シロップづくりにも、精製された砂糖ではなくてんさい糖を使用しています。
梅シロップの失敗(発酵・泡・産膜酵母)予防のために
昨年の梅シロップづくりでは、漬けた翌日から「泡」が出てきて、発酵してしまいました。
蓋を開けてガスを抜く・冷蔵庫に保管するなど発酵を防ぐ対策をしましたが泡はおさまらず・・・翌々日にはフワフワした白いカビのような「産膜酵母」が発生したため、梅とエキスだけを取り出して琺瑯鍋に入れ、弱火で加熱消毒をしました。
砂糖が溶けるのに時間がかかってしまうと、発酵して泡が出る可能性が高くなるそうです。
また、もともと梅の実についている酵母菌が発酵することで「泡」が出ることもあるそうです。
梅シロップを発酵させないため、今年は下記のことを注意しました。
- 瓶や道具(竹串、フキン、ザル)を熱湯消毒
- 瓶の内側をホワイトリカーで拭いて消毒
- 梅をしっかりよく乾かす(保存食づくりに水分は禁物です)
- 砂糖を数回に分けて入れる
砂糖を一度に全部入れてしまうと、砂糖が瓶の底に溜まって溶けるまで時間がかかってしまったので、溶けやすくするために数回に分けて砂糖を入れました。
てんさい糖とリンゴ酢の梅シロップ(梅ジュース)の作り方
梅シロップの材料
- 青梅…2kg
- 砂糖…1.8kg程度
- りんご酢…200cc程度
今年は 無農薬 南高梅 青梅 を使用しました。
もしも発酵してしまうようなら、来年は てんさい糖のロック氷砂糖 で作ってみようと思います。
梅2kgなら、瓶の大きさは?
てんさい糖やきび砂糖を使用する場合、梅の隙間にさらさらと砂糖が入っていくので、梅2kgなら (セラーメイト)取手付密封びん 4L がちょうどいい大きさです。(氷砂糖を使用する場合は入り切らないのでもう少し大きな容器が必要です)
梅シロップの下準備
- 瓶を消毒(熱湯を回しかけて消毒、乾燥させ、ホワイトリカーで拭く)、よく乾かす
- 梅を洗い、1〜2時間程度水につけてアク抜きをする
- 竹串や爪楊枝などでヘタを取る
※梅は金気(金属)を嫌うといわれているため、竹串などを使用します - 梅をしっかり乾かす(発酵予防対策)
保存食品に水分は厳禁です!
梅シロップの作り方
梅シロップづくり|1日目
- 瓶に梅を入れる
- 砂糖を入れる
- リンゴ酢を回し入れる
※酢を入れることで失敗が少なくなり痛みにくくなります。酢の味は残りません
下準備(瓶などを消毒したり、ヘタを取ったり)が少し手間ですが、あとは材料を入れていくだけです。
その後、1日数回、梅にエキスをからめるように瓶を転がしたり、そっと揺すったりします。
初めに砂糖を全部入れてしまうと瓶の底に溜まって塊のようになり、砂糖が溶けるのに時間がかかってしまいます。 エキスに漬かっていない梅は発酵する可能性があるので、今年は数回に分けて砂糖を入れることにしました。
1日目は1袋(650g)を入れ、残りの砂糖は様子を見ながら少しづつ足していきます。
瓶を立てておくよりも横にしておく方がエキスが絡まりやすいので、エキスの量が増えてくるまで瓶を倒したままにしておき、小まめにコロコロ転がしました。
梅シロップづくり|3日目
去年は3日目に泡がたくさん出てしまい、冷蔵庫に避難させていました。
今年は無事でホッと一安心です。
梅シロップ3日目つづき。
砂糖1袋(てんさい糖・650g)とりんご酢を追加しました。
梅シロップができるまでの様子
3日目に<てんさい糖・650g>と<りんご酢約100cc>を追加。
5日目に<創健社 喜界島粗糖 500g>を入れました(てんさい糖を切らしていたため)。
料理には喜界島粗糖をつかっていますが、以前の梅シロップづくりで喜界島粗糖が固まって溶けにくかったので、2週間を過ぎた頃、瓶の底の砂糖を溶かすために菜箸でぐるぐるかき混ぜました。
保存容器は炭酸水のペットボトルで代用
梅がシワシワになってエキスが出切ったら梅シロップの完成。
瓶から取り出し、シロップを保存容器に移し替えます。
梅シロップの保存容器は炭酸水のペットボトルを洗って乾燥させたものを使用しました(炭酸水の容器はしっかりしています)。
今年は順調にできたので、500mlペットボトルに5本ちょっとの梅シロップができました。
お酢を200ccくらい入れているので、その分、ちょっと出来上がり量が多くなっています。
さいごに
去年の梅シロップづくりでは翌日から「泡」が出て発酵してしまったので「今年は大丈夫かな?」とドキドキでしたが、無事に美味しくできました。
今年は地震が起こったり、体調を崩して風邪を引いてしまったり、いろいろありました。
梅ジュースを飲んで、元気に夏を乗り切りたいと思います。
さて、今年の夏はどこに行こうかな?
そろそろ夏休みの計画をたてたいなと思います^^