料理は身軽に。白崎裕子さんの「必要最小限レシピ」ーミニマル料理の参考に

白崎裕子の「必要最小限レシピ」 料理は身軽に

美味しいものは食べたいけれど、作るのめんどくさいと感じてしまうことはしょっちゅう・・・料理って苦手だなと思ってしまいます。 でも、ホント言うと「料理が好き」と自信を持って言えるようになりたいし、自分の感覚でパパッと手際よく料理ができるようになりたいと思っています。

「白崎裕子の必要最小限レシピー料理は身軽に」は、予約のとれないオーガニック料理教室「白崎茶会」白崎裕子さんの、理にかなった超シンプル料理術、教室に通わないとわからない白崎茶会料理の真髄をまとめた初めての本。

本のタイトルにあるとおり、必要最小限でミニマルに、料理上手に近づけるようなとてもいい本でした。

レシピも、調味料や道具も、山のようにある時代ですが、
まずは、そのすべてを必要最小限にして、
もっと身軽になってみませんか?

身軽になると、料理はもっと楽しくなります。
楽しくなるから毎日続き、毎日続くと、
今まで眠っていた感覚が研ぎ澄まされていきます。
そうなったらしめたもの。
どんな判断も自分ひとりでできるようになれば、
料理をすることが今よりずっと自由になります。

ー「はじめに」より

 

塩がすべての味付けの基本。自分にとってのおおいしい塩加減」が決められるようになると、料理の腕は格段に上がる

味付けの基本は「自分にちょうどいい塩加減」に、味を調えること。

その「ちょうどいい塩加減」の感覚をつかむために、「味覚を取り戻す訓練」としてこの本で紹介されているのが、お湯に塩を加えて作る「海塩スープ」を毎日飲み続けてみることです。

味覚を取り戻す訓練:海塩スープ

白崎裕子の「必要最小限レシピ」 料理は身軽に

(▲「味覚を取り戻す訓練」から忠実に始めてみようと、朝、海塩スープを作って飲んでいます)

海塩スープ:湯150mlに塩ふたつまみ(2g)、ちぎった焼き海苔(1/2枚分)、ごま油、こしょう各適量を加え、軽く混ぜる

味覚を取り戻し、さらに続けれいけば、汗をたくさんかいた夏の日は「もう少し塩が強いといいな」とか、体がむくんでだるい日は「塩が強く感じるな」といった、体調によって感じる「おいしさ」の違いにも気づいていくといいます。

そして、醤油を数滴たらしてみたり、お湯を昆布水に変えてみたり、といった応用も^^

塩をつかいこなせるようになると、日々のごはんが、ガラリと変わっていく

白崎裕子の「必要最小限レシピ」 料理は身軽に

必要最低限の味つけ・調理器具・時間で旬の食材をおいしくできる調理法だけでなく、「なぜ、そのタイミングなのか」「なぜ、そうするのか」といった基本的なことが丁寧にわかりやすく紹介されているのがとても参考になりました。

こういった基本をちゃんと理解しないまま、レシピに沿って作っているだけでは自分の感覚は鍛えられないと感じました。

白崎裕子の「必要最小限レシピ」 料理は身軽に

塩は「素材に塩味をつける」だけでなく、「浸透圧」(濃度の異なった2種類の液体を隣合わせにおくと、お互いに同じ濃度になろうとする力のこと)によって、「食材から水分を引き出す」という重要な役割があります。 それを上手に活用すると、「うま味を引き出す」「素材から余計な水分を抜く」「素材のくさみを取る」といったことができます。

逆に食材から水分を出したくないときは、塩を加えるタイミングや入れ方を考えなくてはいけません。

この浸透圧の働きを意識しておくと、塩を入れるべき量やタイミングがわかるので、まずはそれらのタイミングを頭にしっかり入れておくことが大切だそうです。

「塩」をマスターしたら味を広げましょう

  • たくさんある調味料、何から選ぶ?
  • 味をひろげる調味料たちは、どんなものを選ぶべき?
  • 市販の調味料を買わなくても、いろんな味はつくれます
  • 「酒+乾物」で、即席「うま味の素」が、手軽に完成!
  • うま味、とろみが増す「甘酒」パワーに注目
  • ピリ辛味は「一味唐辛子」があれば、すべてOK

などなど、基本の調味料だけで美味しい料理を作れるようになるコツがたくさん紹介されています。

また、玄米を発芽させてふっくらおいしく炊く方法や、米とぬか、ぬか漬けの季節をめぐる関係性のこと、テクニック&手間いらずの「せいろ」料理のことなど、これからの料理の幅を広げることに役にたちそうな内容も盛りだくさんに紹介されています。

おわりに

白崎浩子さんのあとがきにあった言葉。

ー泣きそうになるほど美味しいものは、すごく単純でなんて事ないものだったりしませんか?
ー美味しい味を決めることは、自分の人生を決めることに少し似ている気がします。

料理は毎日ずっと続くものだから。 すぐに上達はできなくても、ゆっくり時間をかけて、日々の料理を、そして日々の生活を大切にしていきたい。

料理を通して白崎浩子さんの料理哲学まで学べたようでもあり、「出会えてよかった」と心から思える一冊でした。

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